3即目 誰も知らない彼女の胸の中のジレンマ
夜は刻々と更けてくる。
僕は美女と体を重ねる余韻に浸る間もなく次の狩りへと出ようとしていた。
とりあえず約束通り、彼女(アトムのハーフ子)をアトムまで送り届けることにする。
約束は破ってもいい約束(些細なもの)と絶対に破ってはいけない約束があると思う。
だから僕はアポをドタキャンしたりしない。もちろんされるのも嫌いだ。
この彼女とはもう2度と会うことはないんだろう。
けど僕は人との信頼性ってのを大事にしたい。
こいつは手に入れるのが難しい割にふとしたことであっという間にどこかにいなくなってしまう。
だから、せめて一緒に楽しい時間を共有した彼女に対する信頼性を大事にしたいと思った。
タクシーで2人で夜の街を駆け抜ける。
あっという間にアトムについた。彼女の横顔は相変わらず綺麗だった。
そして約束どおり入場料を支払ってあげる。
僕は入らない。手を振ってお別れ。
またね。
ありがとう、ドキドキできたよ。
僕はまた凛とコンビを再結成する。
お互いがお互いの目的を達成するために。
でもやっぱり少し疲れた。笑
キチキチさんとエルヴィンさんと地蔵トークをしながらまったり声かけして少し疲れを癒そう。
ナンパに関すること。
凛が早漏なこと。
凛が陰キャラなこと。
話題は尽きなかった。
楽しい時間を過ごしていると、辺りが少しずつ夜の闇から朝の光に照らされている。
4:30− ゴールデンタイム
通称GT。
朝帰り、クラブ帰りの女の子をナンパする格好の時間帯と言われている。
通常、疲れ切った状態であることから、判断能力が多少落ちている上、若干オールのテンションが残っている可能性が高い。
また、まだまだ遊び足りない、他にやることがない、まだ始発が動いていない、お腹が減っているなど、ナンパをするに当たってはなかなか好条件な時間帯であるともいえよう。玄人になると、夜は寝て朝早く起きてクラブ街のGTへ繰り出し、健康的な朝ナンパ活動をする人もいる。職人の朝は早い。
コンビ相手の凛とは、最後の最後で即数を稼ぐために乱もしくはくるくるをしようとお互い契りを交わしていた。
乱交の略。くんずほぐれつ乱れる様。
そんな世界がAVを除いた世界にあるのだろうかとナンパをする前は思っていた。
ツイッター界の功罪としては、即画像と相まって、そういう世界がある。そういう価値観がある。
といった自身の価値観の広がりに一役買った結果、より幅広い行動成功をもたらすことだったのではないか。
なお、泥酔させて乱をするのはお縄になる可能性がぐーんと上昇するのでダメ絶対。
手前味噌ではあるが、僕は素面で乱へ持っていくことに関し定評があります。
ディフェンスに定評のある池上並に定評があります。
パートナーを交代しておせっせを行うこと。
乱との違いは、やりたい放題くんずほぐれつするのではなく、それぞれおせっせした後に担当を変えて、またそれぞれおせっせを行うことにある。
基本1:1。正々堂々。なお、乱=くるくるというように同義で使われる場合もある。好み。
パワーバランスの見極めと場の均整化の重要性についてしっかりと意識することが大切。
凛とは何回か合流したことがあるが
コンビを組むのはほぼ初めて。。。
コンビは場合によっては細やかな判断能力、場の見極め、お互いの意思疎通、そして破綻させないことなど色々な要件が必要となる。
不慣れなコンビだとラインでの意思疎通は欠かせない。
密に連絡を取り合い、ゲームメイクをするに当たって、そこに連絡を介さなくてもツーと言えばカーと流れがわかっていると楽なのは明白だろう。
だからこそコンビの熟練度は重要。
初めてコンビを組む。そんなことは気にしていられない。お互いがお互いのベストを尽くしながら連絡をとるしかない。
ふうっと息を整え、サージングを開始する。
駅前で2人組・・・(詳しい特徴を例えるなら誰?)を発見。
グラ「あそこ行こう」
凛「あの2人、深夜に声かけたんですけどダメでした。どうします?やめておきます?」
凛いわく、この2人は難しいらしい。
貴重なGTをこの2人に使っていいのだろうか。
様々なシチュエーションを脳内で駆け巡らせる。
結論。行くしかない。
グラ「女2人組は今、この場に彼女らしかいない。オープンさえすれば何とかなる。行こう。」
2人は臨戦態勢へと入る。
凛「おっ、久しぶりじゃん。こっちは人変わってるけど。笑」
グラ「整形してきたんやで。笑」
グラ担当、公務員のキャリアウーマン 22歳
横山由依の目を細めて京都弁をなくした感じの女の子(※凛曰く)
→ユイ
凛担当、ジャニーズ好きな会社員 22歳
乃木坂の大和里菜を鈍器で5回フルパワーで顔面をぶん殴った感じ(※凛曰く)
→リナ
リナが笑っている。いいぞオープンは成功だ。凛とのザイアンス効果もうまく働いている。
凛「さっき会った時からずっとカラオケいたん?」
ユイ「いたよ!この子がずっと歌ってた。笑」
グラ「何歌ってたん?」
リナ「ずっとディズニーばっかり笑」
グラ「ディズニーええよな。~A 豊乳 world~とかやろ?俺「扉を開けて」良く歌うわ」
なんてことはない話題。
共通点を見つけ出せ。
頭を回転させろ。
4人でひたすら会話を回す。すると見えてくる女子2人の関係性。
先に含めたパワーバランスってやつも含めてどんなもんか計る。
ユイは堅い。(夜中にナンパされすぎて嫌になっていた模様)
自分の意志をしっかり持っているタイプ。
流されない。
そんなこが帰りたいって言っている。
だからここを押さえなければならないことは明白だ。
逆にリナは流されやすいタイプ。
即りやすい女の子だ。
どうする。どう対応していく。
とりあえずすべての関係が破綻することは避けたい。
自分が爆弾を処理しよう。
最悪、自分が爆弾を抱え、凛にだけでも即ってもらいたい。
大丈夫。僕はナンパ界における地雷、さながらスーダンの地雷原から発掘される地雷と同じくらいの危険度を誇る爆弾を何十個、いや何百個と処理してきた。
おい、誰の顔が爆弾岩じゃ。
爆弾が爆弾を処理するこの展開。果たして即れるのだろうか。
さて、と
続く。
コメント
グラさんに、キャスでコメントもらってから、
「扉を開けて」練習してます。ぐふふふ
グラさんが、爆弾岩なら、おで馬の糞ですわ………
次の記事もめちゃんこ期待してます
あのキャス懐かしいですねw
面白かったのでまたキャスしてください!(^^)!